ストーリー
OPストーリー
サポート

Illustrator : saitom

・ホライゾンの不時着、そして内界へ――第六世界:ゼスト

ワールドホライゾンはどうにか内界の世界に不時着した。
その名はゼスト。
世界の大部分が海で覆われ、人々の多くが海上に作られた巨大人工浮島(ギガフロート)で生活を送る“海洋の世界”である。
ブルー粒子と呼ばれる特殊な素粒子が存在し、量子技術が発達したこの世界は内界という事もあり、それまでの外界とは異なり世界間にある界域が狭く、他世界と「接触」する事があるという。
そのため自然に特異者に覚醒した者も外界に比べて多く、ワールドホライゾンは円滑にゼストの人々と協力関係を築くに至った。
ゼストはインテグレーターと名乗る組織が起動した戦略防衛システム「アーガス」によって空の自由を奪われ、国家連合が抵抗を続けていた。
ホライゾンの特異者は連合の直轄であるゼスト連合軍に傭兵として加わった。その代わり、ホライゾン再浮上のための復興支援を行ってもらう事となったのである。
その一環で、最新の人工島であり、対インテグレーターの前線基地という側面を持つエリア15へとライル・西園寺と九鬼 有栖が送られた。
二人はエリア防衛艦シャーロットに配属され、特異者小隊の一員となった。
小隊には“アドバンスド”と呼ばれる脳内にニューロチップを持つ強化人間であるマリナ・アクアノート。
日本に似た国家、帝政豊葦原から出向してきた、人型機動兵器IFのデバイサー(パイロット)ミサキ・ウツミ。
ナノマシンによって強化された肉体を持つブーステッド、ヴァンといった者たちがいた。
任務をこなしていくなかで、特異者小隊はインテグレーターの正体を知る事になる。
参謀長の桔梗院 咲耶は、大和で六鬼衆の一人、茨樹童子として現れた三千界統合機関の幹部であった。
彼女はゼストで七十年前に起こった“資源戦争末期の黒幕”を利用し、特異者たちに“ゲーム”を持ちかけた。
インテグレーターが越界聖具を確保すれば、咲耶たちの勝利。
その前にインテグレーターの本拠地を見つけ、彼女の元に辿り着けばホライゾンの特異者の勝利。
激戦の末、パートナーであるタマキ・ミナモト。彼女が生み出した自律人型兵器クアンタロスの“四姉妹”といった強敵たちを乗り越え、特異者たちはついに咲耶の元に辿り着き、彼女を倒した。
機関の幹部を倒し、次の世界への鍵を手にするが、咲耶は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、蕾奈や全能神と同じように“拡散”した。

時を同じくして、ホライゾン浮上作戦も開始された。
だが、ゼストはホライゾン不時着の影響で世界に乱れが生じており、界霊が発生していた。
それだけではなく、ユニークアバター『カーリー』がホライゾン、ひいてはゼストを破壊するために出現する。
圧倒的な力を持つカーリーであったが、明夜をはじめとする“最初の八人”のうち四人が集ったこと、ホライゾン浮上作戦が円滑に進んだ事もあり、どうにかこれを退ける事に成功した。

無事、世界と世界の狭間へと浮上を果たしたワールドホライゾン。
もたらされたワールドキーによって、新たな世界への扉が開かれた――。


・第七世界:セフィロト

神聖世界セフィロト。
神によって創造されたその世界は、神の怒りによって“神判の世界”へと変わり果てていた。
“純血化政策”によって支配を拡大する、吸血鬼ドラキュラが治める流血帝国。
魔界の悪魔を宿す存在である魔人による組織、魔人教団。
闇の勢力に蝕まれているこの世界を救うには、神判を終わらせる必要がある。
かつてこの世界を訪れたことのある最初の八人の一人、エマヌエル・バルドーは前教王の今際の言葉に従い、セフィロト教会の教王エマヌエル二世として即位。神判を終わらせる鍵となる神人アダム・カドモン復活に必要な十二聖遺物の探索を開始した。
ワールドホライゾンの特異者たちもまた、セフィロトを救うべく、それを手伝うこととなる。
エマヌエルの妹である特異者、ミネルバ・クリスティは現地の祓魔師・錬金術師の養成所となるエマヌエル祓魔学院に入学し、双子の姉弟である奥戸星良、星斗と共に行動を始めた。
“純血化政策”によって支配を拡大する流血帝国と戦うレジスタンスの安坂銃太郎、皇帝ドラキュラの娘でありながら、父を止めるべく暗躍するマリチカ・ツェペシュとも協力し、様々障害を乗り越えていく。
しかし、アダム・カドモンの器は彼女たちの身近なところに存在していた。
ミンナ・アラヤという少女は、天界で創られた合成人間であり、彼女こそが神となるべくことを宿命づけられていた。
悪魔の王サタンに憑かれた星斗はミンナを連れ去り、セフィロトを捨て去ろうと目論んでいた。
しかし、その思惑は特異者と十二聖遺物の聖者たちによって崩れ去り、ミンナは自らの宿命を乗り越え、神となった。
それによって、セフィロトの崩壊はひとまずは避けられることとなった。

そして、もう一つの事実が明らかとなる。
十二聖遺物の一つ、聖杯は、ワールドキーが溶け込んだものだったのだ。
聖杯を求め、別の大世界からやってきていたレジスタンスの関こと関羽は、この聖杯によって彼のいた世界――千国へのゲートが開くだろうと告げた。


・第八世界:千国

かつて、地球上で活躍していた歴史上の英傑たちが住まう世界、千国。
この世界で彼らは“天命”に導かれ、“覇王”を目指して各地でしのぎを削っていた。

特異者たちが訪れることとなった地は、中原。
戦国時代の武将、三国志の豪傑、アーサー王伝説の騎士たちが群雄割拠し、合戦に明け暮れている場所であった。
しかしこの地は、中原の守護神である西王母の力をほしいままにし、千国の“禁忌”をも恐れず暴虐の限りを尽くす董卓 仲穎(とうたく ちゅうえい)によって荒廃の一途を辿っていた。

董卓を打倒すべく立ち上がったのは、織田信長(おだ のぶなが)、劉備 玄徳(りゅうび げんとく)、アーサー・ペンドラゴンの、三人の英傑であった。
川端 詩織をはじめとするワールドホライゾンの特異者たちは各々で各地の英傑に協力、あるいは自ら旗を上げて董卓の兵を退けていき、劉備は原南部を、アーサー王は中原西部をそれぞれ平定した。
信長は董卓を討ち取るも、志半ばで本能寺の変によって姿を消した。
しかし、彼の後を継いだもう一人の信長――吉法師(きっぽうし)によって、中原北部も平定される。
彼女はそれにとどまらず、前の信長と劉備、アーサーによって結ばれていた軍事同盟を一方的に破棄し、宣戦布告。中原の統一に乗り出した。
その裏には、三者を共倒れにし、覇王となり得る者を排除しようとする者の影があった。
信長の軍師竹中半兵衛(たけなか はんべえ)は、三千界統合機関の特異者であり、世界新秩序計画に不都合な千国を破壊するために暗躍していたのである。
本能寺の変の首謀者であり、自分にとって不都合となった信長を始末し、手駒とした吉法師に挿げ替えることで都合のいいように事態を運ぼうとしたのだ。
西王母の力を剥ぎ取り、董卓に与えたのも彼女であった。力を失った西王母は記憶を操作され、董卓の孫娘董白として、彼に協力していたのであった。

辛うじて本能寺の変を生き延びた信長は、特異者たちと共に半兵衛の尻尾を掴むことに成功。
「赤壁の戦い」に駆けつけ、吉法師率いる新生織田軍を撃破し、半兵衛に操られていた彼女を正気に戻した。
西王母の力も董白に戻り、半兵衛も特異者に破れて捕われの身となる。
しかし、機関の真の思惑はまだ分からぬままであった。


そして、千国にて回収されたワールドーキー、カリバーンによって、新たな世界への扉が開かれた。


・第九世界:ワンダーランド

ワンダーランド――おとぎばなしの登場人物が存在する“空想の世界”。
この世界は“反転”と呼ばれる現象によって、“昼”と“夜”が分かたれてしまっていた。
夜はジャバウォックと呼ばれる“怪物”が蔓延る危険な世界であった。
夜の間は、ワンダーランドの住人もまた、怪物となってしまう。
それは人々を不安と恐怖に陥れ、徐々に「世界の力」を弱らせていった。

そのような中、夜の世界でも怪物とならない者たちがいた。
「空想の欠片」と呼ばれる「世界の力の源」の影響を受けた、“アリス”と呼ばれる存在。
世界をあるべき姿へ戻すため、ワールドホライゾンの特異者たちは、現地のアリスたちとともに、空想の欠片を集めることとなった。
当初は穴門 由紀乃がアデル、プティ・ルージュと接触したのを機に、欠片を独占し世界を我が物にしようと目論むクイーン・オブ・ハートと戦う意思を固める特異者もいた。
しかしクイーンは呆気なく葬られ、“創造主”の使いである黒猫キティによって、世界を救うには「空想の欠片を多く集めたただ一人が創造主を継ぐ」必要があることが明かされる。
また、欠片を失った者は命を落とすことも。
後継者を見出すため、キティはアリスによる欠片の争奪戦――アリスパーティを始めた。
そこに言い知れぬ“歪み”を感じた紫藤 明夜は特異者たちにアリスパーティへの介入を命じる。
空想の欠片を失っても死なずに済むホライゾンの特異者は、最終的にキティの思い描いていたシナリオを壊すこととなった。

だが、アリスパーティの真の目的は“創造主”である原初のアリスが自身の力を取り戻し、その力を振るうための“器”を見出すことだった。
創造主アリスは「自分の力の一部」から生み出した“ジョーカー”を持つアデル――に成り済ましていた者の身体を手に入れ、不完全ながらも創造主としての力を振るえるようになった。

その正体は、ワンダーランドの越界聖具イマジン。

かつてワンダーランドを訪れ、散った特異者アリスの意志を読み取り、自我に目覚めた彼女は「すべての人々を幸せにする」というアリスの願いを叶えるために、三千界そのものを「自分の夢の世界」に取り込もうとした。
地球の三千界管理委員会本部はそれに巻き込まれ、大きな被害を受けた。
“アリスハザード”と名付けられたこの未曾有の大事件は、ワールドホライゾンの特異者の活躍と、ワンダーランドに生きるアリスたちが「押し付けのハッピーエンドを否定した」ことにより、創造主アリスが自らの存在意義を揺るがされ、終息へと向かった。

しかし創造主の暴走と地球への介入は、三千界統合機関の機関長代行であるトラヴィス・フューリーが狙っていたことでもあった。
世界の境界が曖昧になり、三千界が大きく乱れたことによって生じた“綻び”から、かつて封印された強大な力を持つ“超越者”たちが帰還を果たすこととなった。

時を同じくして、委員会の特異者であるマヤことリサ・グッドマンがワールドホライゾンと接触。
暗礁界域の中心に存在する暗黒世界アーキタイプの共同探索を持ちかけてきた。
彼女が創設した組織『TRIAL』は鍵守を有しており、その力を借りることによって、ワールドホライゾンからもアーキタイプへの門が開かれることとなった。

十番目の世界アーキタイプ、多くの謎を秘めた未知の世界での冒険が始まろうとしていた――。


【覚醒のアーキタイプへ続く】

オープニングストーリー3へ