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水色の島チャプチャプ

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水色の島チャプチャプ
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出港


「ただいま、水色の島では、空前のお船ブームが巻き起こっています。今日は、その様子を取材したいと思います。実況は、サーヴュ・メイリがお伝えいたします」
 各種撮影機材を積んだパンタシアボートに乗ったサーヴュ・メイリが、カメラにむかってコメントしました。同じボートには、カメラマンに、音声さんに、照明さんに、アシスタントディレクターに、タイムキーパーさんが乗り込んでいます。
 しかし、取材すると言っても、あたりは一面の霧が出てしまっています。これでは、何も撮影できませんし、迂闊に動くことさえ危険です。
 それでも、周囲からは船が水をかく音があちこちから聞こえてきます。いえ、それどころか、何やら爆発音が聞こえた気が……。いったい何が起こっているのでしょうか。それを調べて、報道しなくてはなりません。


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「ふはははは、船が一杯にゃ。ここなら、きっと、可愛いお嫁さんが見つかるのにゃ♪」
 猫の島からお嫁さん探しに来ている猫の島のボス猫が、耳をピクピク動かして言いました。
 船には、お供でついてきた子分の猫ようせいさんたちが5匹乗っかっています。
 乗っているのは、普通のボートですが、猫たちは水が好きではないので、岸近くで動かないでじっとしています。
「さあ、お嫁さん、早く来るにゃ♪」
 ボートの上でにゃーにゃー鳴きながら、完全に待ち状態のボス猫です。これは、今回もお嫁さんゲットは無理かもしれません……。


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「ええっと、ボートって、どうやって漕ぐんだっけ!? あーん、分かんないよー」
 こちらは、手漕ぎボートに乗っている不破舞夜です。舳先の方に顔をむけて、必死にオールを動かしていますが、ほとんど宙を切っています。おかげで、前にも後ろにもちっとも動きません。
 こんなことだったら、足漕ぎのスワンボートにすればよかったと悔恨しきりです。


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「博士、出力が上がりません!」
「ええい、なんとかするのじゃ。第三艦橋が、水に浸かったままではないか!」
 新型飛空艇の実験にやってきている博士ようせいさんと助手ようせいさんですが、思ったように出力が上がりません。
 ラグビーボール型の飛空艇は、水面すれすれに浮かんでいました。
 おかげで、艦底の機体安定ユニットが、ほとんど水に浸かってしまっています。
「パンタシアを救うためには、我々の科学力が必要なのじゃ」
 頑張れ、博士ようせいさん。パンタシア滅亡まで……あと何日?

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「はーあ、まっする、まっする!」
「まっする、まっする!!」
 筋肉の島から遊びに来た6人のまっするようせいさんたちは、水に浮かぶステージのような船の上で、思い思いのポーズをとっています。
 霧で、観客がいても見えないのですが、そんなことにはお構いなしです。
「みろ、筋肉が喜んでいるぞお」
「まっするう!」
 マイペースで楽しそうな、まっするようせいさんたちです。


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「きゃっきゃ♪」
「うふふ♪」
「きゃっきゃ♪」
「うふふ♪」
 こちらでは、手漕ぎ式のスワンボートに乗ったようせいさんカップルが、デートの真っ最中です。
 ほとんど周りなんか見えていません。天敵のテロリストに見つからなければいいのですが……。


 
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