三千界のアバター

魔を宿すもの

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魔を宿すもの
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◆◆◆◆
 
 要請を受け、アラヤ響と共に件のアンダーグラウンド入り口へ急行した特異者たちは、彼らを待っていたレジスタンスの隊員たちと共に地下へと潜る準備を始めている。
 
「……よし、分担はこんなものか」

 集まってくれたメンバーの話を聞きながら響は、隊員と共に支援に動く者、捜索する者と役割を決めてゆく。当然、捜索に当たるメンバーの負担は大きなものになるが、それを支援するメンバーがいるからこそでもあるのだ。特異者たちの申し出を有難く受けながらバランス調整しつつ、隊員たちと情報の摺合せも行う。
 そんな響の背後から、添犬守 逢音が声をかける。
 
「響さん、物資についてなんだけどちょっといいかな。怪我人が多いようだから僕たちの手持ちで対応するのにも限界があると思うんだ。もう少し、水や医療品を増やせないかな?」

「確かに、逢音の言うとおりだ。スマン、うっかりしてた……ありがとな」

「俺のバックパックに余裕があるから、荷を増やすなら俺も持とう。ベースで下ろすが、それでいいよな?」
 
 響と逢音の会話を聞き、鞄を示しながらジェノ・サリスがそう言うので、響は頷いた。

「ああ。助かる」

 そこへウォークス・マーグヌムが大きな体を揺らしながら現れる。
 
「俺もまだ持てるぞ。頼ってくれていい」

「ウォークスなら水でも軽々持てそうで心強いな」

 肩口を軽く小突きながら響が笑うと、周囲にも小さく笑いが起きた。他愛なく喋りながら水と医療品の手配を済ませ、今度は荷造りを行う。
 
「響、こちらの準備は整ったが」

 ショウ・カグラがそう告げると、他の者たちも一様に頷く。すると、カグラの横からぴょこんと姿を現した黒山 羊が意気揚々と声を上げる。
 
「さーて☆ それじゃ行こうかっ」

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