三千界のアバター

死人の眠りを覚ます上喜撰

リアクション公開中!

死人の眠りを覚ます上喜撰
基本情報

マスター:北織 翼
ワールド:ブランク
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:不可

スケジュール

2017年03月16日公開!

シナリオガイド

絶望的戦闘に臨む孤高の墓守と元ろくでなしを生還させよ!

シナリオ名:死人の眠りを覚ます上喜撰 / 担当マスター:北織 翼



 コロニーから離れた場所にある、荒廃した空き地。
 大小のいびつな石と、廃材で作られた十字架がずらっと並んでいます。
 そこはさながら霊園のようでした。

(死者の眠りまで妨げるなんて……もう、許せない……)
 ひとりの少女が、絶望と怒りに静かに心を震わせながら霊園に佇んでいます。
 彼女の名はガラシャ
 ガラシャはどのチームにも属さず、単独で日々子供の亡骸を引き取ってはここに埋葬し、供養してきました。
 そんな彼女の手には、ボロボロのライフルが握られています……。

 そこに、どこぞの道で見つけて摘んできた花を手に、ヘムが訪れました。
 ヘムは、チーム「ブルタリティ・クロウ(略称:BC)」のリーダーで、仲間と共にコロニーで暮らしています。
 彼は以前はとんだワルでしたが、特異者たちに厳しく躾けられたお陰で更正し、最近はこうして暇を見つけてはガラシャの元を訪れるようになっていました。

「来る度に墓が増えてるな。『あいつら』の仕業なのか?」
 ヘムの言う「あいつら」とは、最近この辺りで残虐の限りを尽くしている強力な3体の大型テュポーンと1体のギガンティックの事で、その4体は「上喜撰」と呼ばれ恐れられています。
 ヘムが新しく増えた墓に花を供えながら問うと、ガラシャは静かに霊園の中央部を指しました。
「ええ。ここ数日で、この辺りのハイドホームがほとんど潰されたわ。そして、とうとう昨晩……」
 ガラシャが指す先では、幾つもの墓が無残に掘り起こされ、滅茶苦茶に荒らされていました。
「安らかに眠っている子たちの体まであいつらは貪り、食らい始めたのよ……」

 淡々と語りながらも、ガラシャの手は怒りで小刻みに震えています。
「ヘム、あなたはもう戻って。私、これから大事な用があるの」
「……大事な用って、お前まさか……」
 ヘムもスーベニアの端くれです。
 ガラシャが何を考えているのか、彼女が手にするライフルから何となく察しはつきました。
「なぁ、馬鹿な事考えねぇで俺のチームに来いよ。お前ならみんな歓迎するぜ?」
「……ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ。ヘム、これからもここに眠る子たちに会いに来てくれる? 時々でいいから……」
 ガラシャは寂しげな笑みを見せると、霊園を出て行きました。
「あの馬鹿……こんなのまるで遺言じゃねぇかよ!」
 ヘムの脳裏で、ガラシャと上喜撰がせめぎ合います。
 彼女を放ってはおけない、けれども上喜撰と対峙するのは恐ろしい……
 最後の最後に彼が思い浮かべたのは、ガラシャの笑顔でした。
「お、お……俺だってやってやるぜ!」

 コロニーに戻ったヘムは、鍋の蓋やら曲がった鉄パイプやらを掻き集め、彼なりの完全武装で仲間に言います。
「すまねぇな、お前らを巻き込む訳にはいかねぇから俺1人で行ってくる。無事に帰れたら、仲間に迎えてほしい女がいるんだが、その時はよろしくな」
「なぁヘム、本気かよ?」
「上喜撰の奴らは雑魚とはレベルが違い過ぎるって噂じゃねぇかよ……」
 ガラシャを追う覚悟のヘムを、仲間たちが血相を変えて止めようとしますが、彼は聞きません。
「クソカッコ悪ぃが、は、初めてなんだよ……チームリーダーとかそんなんじゃなく、男として守りてぇって思った奴は! 頼む、俺の一世一代の我が儘、許してくれ!」
「ヘムッ!」
 仲間の制止を振り切り、ヘムはコロニーを飛び出しました。

 * * * * *

 程なくして、霊園から離れた瓦礫群の中に、ライフルを構えるガラシャと彼女の傍らで震えるヘムの姿がありました。
 ガラシャは隙を見て上空を漂う上喜撰に発砲しますが、ことごとくかわされます。
 周囲には雑魚のテュポーンも集まり出しました。
 ヘムはガタガタと震えながら、鍋の蓋を盾にして雑魚からガラシャを守ります。
「こ、これは武者震いだ! お、お前らなんか屁でもねぇ!」

 * * * * *

「ヘムの奴、無謀にも程があるだろ……」
「上喜撰相手じゃ、俺たちが束になったって瞬殺されるってのに……」
「……最初は大嫌いだったけど、最近のヘムはほんとに変わったよな。俺、今のヘムを死なせたくねぇよ」
「……マジ怖ぇけど、あん時の連中に頭下げるか?」
 残されたBCの子供たちもまた、コロニー内を駆け回ります。
 そして、見つけた特異者を捕まえると、額を地面にこすり付けそうな勢いで土下座し懇願しました。
「頼む! 俺らのリーダーに力を貸してやってくれ! この通りだ!」

担当マスターより

▼担当マスター:北織 翼

マスターコメント

マスターの北織です。
協力な敵「上喜撰」は、死者の尊厳を踏みにじり、ガラシャの逆鱗に触れました。
刺し違える覚悟で奴らとの無謀な戦いに挑むガラシャと、彼女を案じるヘム。
残念ながら、現状では2人の勝率は限りなくゼロに近い……いいえ、ゼロです。

そこで、皆様には、

 1,ガラシャと共に、上喜撰のうち「クラゲ」と「アンモナイト」を倒す
 2,上喜撰のうち、ギガンティックと「サメ」を倒す
 3,ヘムと共に大量の雑魚を倒す

の3点を成功させ、ガラシャの霊園に安穏を取り戻して頂きたく思います。

ただし、どのアクションパートにおいても、メインアバターがブランクのアバターでないとテュポーンに対して視認も干渉もできません。
くれぐれもご注意下さい。

それぞれのアクションパートと周辺環境、登場するNPCと「上喜撰」について、これから詳細を補足説明させて頂きます。

なお、本シナリオに登場するヘムと彼のチームメイトたちは、プライベートノーマルシナリオ「みんな僕のせいなんだ」に登場したNPCですが、ご存知なくても全く問題はございませんので、ご安心下さい。


■周辺環境

時間帯は昼間です。

天候は曇り、気温は「動きを止めると肌寒く感じる程度」です。

戦闘開始時の視界は良好、足場も多少の凹凸はありますが比較的動きやすい状態です。

また、足場の障害にならない程度で、適度に瓦礫が点在しており、敵もこちらも身を隠す場所には困りません。


■登場するNPC

 ・ヘム
 チーム「ブルタリティ・クロウ(略称:BC)」のリーダーです。
 サバイバーで、14歳の少年です。
 コロニーで4人の仲間と暮らしています。
 素行不良でコロニーを追い出され、その後は弱者から物資を強奪して生活するという堕落ぶりでしたが、特異者たちから厳しい指導を受けたのを機に更正し、現在に至ります。
 どうもガラシャに対して特別な感情を抱いているようです。

 ・ガラシャ
 サバイバーの少女で、14歳です。
 コロニーにも身を寄せず、どこのチームにも属さず、1人で霊園を管理しています。
 過去にテュポーンの襲撃で仲間や友人を一気に失っており、それ以来死者の埋葬や供養に明け暮れ、他者とも距離を置くようになりました。
 14歳にしては見た目も中身もかなり落ち着いており、どこか達観しているとさえ感じる程です。
 誰の力も借りず霊園をテュポーンから守ってきているだけあって、戦闘力は高くかなりの腕と思われます。


■「上喜撰」について

 ・上喜撰は、1体のギガンティックと3体の大型テュポーンの計4体で構成されています。

 ・霊園周辺でスーベニアたちやハイドホームを容赦なく襲い始め、遂に霊園に埋葬されている亡骸まで荒らすようになりました。

 ・上喜撰は、ギガンティックと、クラゲ・アンモナイト・サメ型のテュポーンで、雑魚とは完全に一線を画す大きさ・戦闘力・知能を持っています。

 ・上喜撰「クラゲ」の特徴
  大型で上空を浮遊するタイプのテュポーンです。
  長短様々な触手を何十本も持っています。
  触れると爆発する粘液「粘液ボム」を投下する他、相手を刺して毒を注入したり、電撃を加えながら締め上げたりします。

 ・上喜撰「アンモナイト」の特徴
  固い外殻を持ち、上空を浮遊するテュポーンです。
  知能が高く、軟骨のようなもので出来た槍のような武器を所持しています。
  クラゲのような遠距離攻撃は出来ませんが、間合いの長い槍からの攻撃は厄介です。
  軟骨同様、適度な強度としなやかさを併せ持つ槍ですので、破壊するには労力がいるでしょう。
  外殻を持つ事と知能が高い事から、クラゲと連携して援護に回る事が多いテュポーンです。
  移動速度は速くないですが、防御のため外殻に籠もる時は大変素早いです。

 ・上喜撰「サメ」の特徴
  上空浮遊はしませんが、低空を超高速で滑空し、鋭い牙で噛みついてきます。
  牙は何度も生え替わるので、牙を弾丸のように飛ばしてきたりもします。
  また、背ビレや尾ヒレは鋭い刃のような切れ味を持っており、掠っただけでもダメージとなります。
  肌はサメ肌で強度があるため、防御力も高いです。

 ・ギガンティックの特徴
  体躯・身体能力・知能、どれを取っても他の3体を超える強敵です。
  武器は使用しませんが、巨体から繰り出される拳や蹴りのスピードと威力は、直撃すると大きなダメージとなるでしょう。
  このギガンティックは知能が高いため、上喜撰の「サメ」を攻守の駒として扱います。


■1,ガラシャと共に、上喜撰のうち「クラゲ」と「アンモナイト」を倒す

 上喜撰のうち、空中戦を展開するテュポーン2体を倒して下さい。

 こちらのアクションパートではガラシャも戦闘に加わる予定です。
 ガラシャの戦闘力は、雑魚であれば複数のテュポーン相手でも撃退できるレベルで、戦力としてはかなり使えます。

 しかし、ガラシャは他者と距離を置く生活をしてきたため、協調性に欠け連携を取る事は苦手です。
 場合によっては、皆さんの作戦や行動を無視し自己判断で攻撃したりと、結果的に足を引っ張る事態になる可能性もあります。
 そうしたガラシャの個性を把握した上で彼女を上手く動かせるとスムーズに戦えるかもしれません。

 上喜撰は強敵ですので、回復スキルやアイテムもかなり役立つでしょう。


■2,上喜撰のうち、ギガンティックと「サメ」を倒す

 上喜撰のうち、地上戦を展開するギガンティックと、低空を高速滑空・浮遊するサメを倒して下さい。
 こちらのアクションパートではNPCとの共闘はありませんので、皆様だけでこの強敵を撃退する事となります。
 ギガンティックはサメを器用に使役して多重攻撃を仕掛けてくることも考えられます。
 敵からの攻撃の回避はもちろん、回避しきれなかった時でもダメージを抑えられるスキルや、防御力の高いアイテムを準備しておくと安心かもしれません。
 回復については、他のアクションパート以上に考慮しておくと良いかと思われます。

■3,ヘムと共に大量の雑魚を倒す

 他の特異者たちが上喜撰を撃退するまでの間、周辺の雑魚を蹴散らして下さい。

 こちらのアクションパートではヘムも戦闘に加わる予定です。

 ヘムは、残念ながら戦力としては全く使えません。
 サバイバーではありますが、これまで弱者から物資を強奪する生活を送ってきた上に、いくら更正したとはいえ、戦闘を避け「テュポーンに遭遇したらとにかく逃げる」毎日を送ってきました。
 逃げ足の速さと生き残るセンスはかなりのものですが、戦闘力は赤子同然、話になりません。
 それでもガラシャを守りたいという今の彼なら、皆様と共闘することで才能が開花する望みもあります。

 また、相手は雑魚ですが、次から次へと新手がわいてきてかなりの数を相手にする事が予想されますので、他のアクションパート同様回復アイテムやスキルにも配慮しておいた方がいいでしょう。


ガラシャと共に、上喜撰のうち「クラゲ」と「アンモナイト」を倒す

3

上喜撰のうち、ギガンティックと「サメ」を倒す

4

ヘムと共に大量の雑魚を倒す

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