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ワンダーランド

その鳥籠は愛憎で織り上げられる

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その鳥籠は愛憎で織り上げられる
基本情報

マスター:夕季 麗野
ワールド:ワンダーランド
 
 

料金

MC参加:100ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:2
文字数追加:50ポイント

スケジュール

2017年01月06日公開!

シナリオガイド

塔の上のラプンツェルを魔女ゴーテルの呪縛から救え!

シナリオ名:その鳥籠は愛憎で織り上げられる / 担当マスター:夕季 麗野



 
 午後の陽光は、白い塔の頂上を今日も温かく照らしていました。
 深い深い森の中にひっそりと隠されたその場所は、美しく咲き誇る花々に囲まれており、この世の楽園の様に穏やかです。
 それはきっと、森の動物も人間も――誰一人として、あの中に閉じ込められた秘密を知らないからなのでしょう……。

ラプンツェル、お前の髪を下ろしておくれ!」
「!」
 塔の真下から名を呼ぶ声に、ラプンツェルは慌てて窓から身を乗り出しました。
 そこに立っていたのは、魔女・ゴーテル
 ラプンツェルの唯一の家族であり、彼女の命さえも握っている、この塔の管理者です。
 一つ重苦しい息を吐いたラプンツェルは、いつもの様にその長く豊かな髪の毛を、梯子代わりに窓から垂らしたのでした。



「なんだい、その残念そうな顔は。……王子が来ると思ったかい? 諦めるんだねぇ。あいつは私が塔から突き落としてやったんだ。無事じゃすまないさ」
「そんな……! お母様、お願いです。ここから出して下さい! 怪我をしているあの人を、放ってはおけません……!」

 必死に膝に縋りついて懇願してくるラプンツェルを見て、ゴーテルはくつくつと声を上げて笑いました。
 そして、ラプンツェルの長いみつ編みを乱暴に掴み上げて引っ張ると、壁へ叩きつけました。

「きゃっ……」
「あの薄汚い男は、アンタを私から盗もうとしたんだよ! 今度ツラを見せた日にゃ、確実に息の根を止めてやるさ!」 
「おか……さ……ま」

 ラプンツェルの脳裏には、その時の光景が今も焼きついています。
 実は、ラプンツェルはゴーテルには内緒で密会していた男性――隣国の王子・リチャードがいました。
 しかし、ゴーテルは、自分以外の人間がラプンツェルに近づく事を許しません。
 二人の関係を知ったゴーテルは、塔でリチャードを待ち伏せしました。
 そして、彼と激しく言い争いもみ合った末、塔から叩き落してしまったのです。
 その際に、持っていた杖の先で王子の左目まで抉っていました。

「いい子だねぇ、わたしの小鳥。さあ、ご飯を持ってきてあげたよ……たーんとお食べ」
 蹲るラプンツェルの顎を持ち上げたゴーテルは、優越感に満ちた眼差しで、彼女の虚ろな瞳を見つめていました。
 ゴーテルが持参したバスケットの中には、フルーツとパン、飲み水の瓶が入っています。
「うっ……」
 ラプンツェルが籠の中で生きる為には、ゴーテルから施しを受けるしかないのです。
 
 いつか王子と駆け落ちするときの為に編み続けた縄梯子も、ゴーテルに没収されてしまいました。
 他の方法で逃げるにも、窓から飛び降りれば無傷では済まないでしょうし、最悪死んでしまう可能性があります。

 (リチャード……。どうか無事で――そしてもう二度と、塔に近づかないで……)
 
 ラプンツェルは、リチャードの無事を祈りながら、ゴーテルに飼い慣らされる道を選んだのです。
 心のどこかでは、自由が訪れる日が来る事を夢見ながら。

担当マスターより

▼担当マスター:夕季 麗野

マスターコメント

 皆様こんにちは、夕季 麗野です。
 ガイドのご閲覧、ありがとうございます。
 今回も、どうぞよろしくお願い致します!

 本シナリオの目的は、塔に囚われたラプンツェルを、魔女・ゴーテルから救い出す事です。
 王子・リチャードは、次の新月の夜、闇に乗じて塔に近づこうとしています。
 昼間は魔女ゴーテルが塔に入り浸っている為、監視が厳しいからです。
 
 以下、解説となりますのでご一読ください。

①森のジャバウォックと戦う【夜】

 夜にもなれば、森にはジャバウォックが姿を現します。
 ゴーテルは特別な力を持った賢しい魔女ですので、魔法でジャバウォックを使役して塔を守らせているのです。
 ジャバウォックは複数潜んでいるので、数を減らして塔までの道を切り開かなければなりません。
 ゴーテルの元に仲間を送り届ける為、森のジャバウォックと戦う人員が多数必要となります。

 また、リチャードをジャバウォックから守りつつ、安全な森の泉まで避難させる方も必要です。
 リチャードは左目の視力を失っている他、塔から落ちたとき手傷を負っています。
 とてもゴーテルやジャバウォックと戦えるような体ではないからです。
 
②魔女・ゴーテルと戦う【夜】
 ①パートの方々が森のジャバウォックをすべて倒せば、ゴーテルは塔の前に姿を現します。
 彼女と戦い、ラプンツェルが逃げ出す隙を作ってください。

 ゴーテルは、炎、風、土の魔法を操ります。
 遠くから焔玉を連射したり、竜巻を起こして対象を吹き飛ばすなどしてきます。
 他、風の刃で切り裂くといった攻撃にも注意して下さい。
 接近して距離を詰めようとすると、土の壁で身を守ったりする事もあります。
 連携で彼女の意識を分散させ、隙を作ってください。

 また、ゴーテルは護衛代わりにジャバウォックを引き連れています。
 ゴーテルの連れているジャバウォックは三体で、森にいるモノよりも強力です。
 ゴーテルだけではなく、彼らにも注意が必要です。

③ラプンツェルを塔から逃し、森の湖にいる王子と落ち合わせる【夜】
 ゴーテルは、異常にラプンツェルに執着しています。
 彼女が何らかの方法で塔を出て逃げようとすれば、必ず止めようとするでしょう。
 素早く連れ出すことが求められます。
 【塔の上にいる彼女を、窓から脱出させる方法】を考えて下さる方が必要です。
 また、森の湖までの途中でジャバウォックと遭遇する可能性は高いです。戦闘の備えもしておいて下さい。


 ゴーテルを倒し、湖でリチャードとラプンツェルが再会できればシナリオは大成功。
 ラプンツェルは自由の身となり、リチャードと幸せに暮らせる未来を手に入れられます。
 
 どうか皆様のお力で、哀れなラプンツェルの運命を変えていただければと思います。

NPC紹介

・ラプンツェル
豊かな金の髪と新緑の瞳を持った、塔の上の美少女。
魔女ゴーテルとは血の繋がりはなく、赤ん坊の頃から幽閉され続けている。
心優しく犠牲心が強い性格で、ゴーテルへの感情には複雑なものがある様子。

・ゴーテル
ラプンツェルを塔に幽閉した張本人。年老いた森の魔女。
ラプンツェルへの執着、依存心は度を越している。
「永遠に塔に閉じ込めてやる」と言う言葉の裏に、ただラプンツェルの為に生きている彼女の姿が垣間見える。

・リチャード
ラプンツェルと密会していた隣国の王子。黒い髪と黒い瞳の貴公子。
彼女を心から愛しており救いたいと望んでいるが、ゴーテルからは命を狙われている。
現在は左目の視力を失っており、眼帯をしている。

森のジャバウォックと戦う

3

魔女・ゴーテルと戦う【夜】

5

ラプンツェルを逃して王子と落ち合わせる【夜】

4